最高のお正月
昨年春に脳内出血で倒れた母は、リハビリ専門の施設に入るもコロナのせいで一切家族に会えない日々。
みんなの温かい応援があるものの、精神的に限界がきて電話口で泣くことが多くなった秋。
「もう少し、もう少し頑張ろうね。ほんで12月には家に帰って、最高のお正月をしようね」
最高のお正月・・・最高のお正月・・・
遠くにいて何もできない私にはそれしか言えません。
そして年末、PCR検査を受けて、退院した母の待つ実家に帰る事ができました。
それにしても自費のPCR検査、なんと4万円!!!
クリスマスイブに焼こうと思っていたチキンの丸焼きは、手羽先に変更です。
「陰性」とおでこに書いて帰りたいくらいの気持ちで帰省しました。
1月1日
朝から母にお化粧をして、お節を並べて、お雑煮を作ってお正月の準備。
そこに小豆島から姉の家族がゾロゾロと「あけましておめでとうございます!」と賑やかに到着。
私は急に涙がボトボト落ちてきて困ってしまったので、玄関には迎えに行けず、ひたすら下を向いて黒豆を盛り付ける。
どんどんしょっぱくなる黒豆・・・。
イギリスの妹家族や、大阪の姪っ子達もいたら最高だったんだけど
そんな贅沢は言えません。
元気な父と母を囲んで、お正月を迎えられた幸せ。
車椅子を押して、近所の神社に初詣にも行けました。
母と約束した最高のお正月は、結局私にとっての最高のお正月でした。
この日を迎えるために奮闘してくれた父と姉と兵庫の叔母、
応援してくれてた皆様に心から感謝です。
そして正月明け、
医者からは、今後手足が動く確率はゼロ%ですと言い切られていた手が、
少し動いたんです!
足も少し動きました!
自分の意思で!
脳の伝達神経の迂回路が開通したんです!
『希望』 『奇跡』 『神様』
3Kバンザイ!
泣 泣 泣
今年は大変ながらもいい一年になる予感。