じゃがバターがこんなに売れるなんて。
先日、地域のお祭りの夜店で出すじゃがバター作りをお手伝いしました。
朝から2,000個以上あるジャガイモをひたすら洗う。無心で洗う。
いや、無心ではない、「こんなにじゃがバターが売れるわけないよね〜、じゃがバター?私が最も買わない一品だわ・・・」みたいな事を心の中でずっとつぶやきながら洗ってました。はい。
そして午前中のジャガ洗いを終えて、夕方からはいよいよお祭り会場でテキ屋!
ジャガを蒸す人、切る人、皿に入れる人、塩をふる人、バターを乗せる人、並べる人、お客さんに渡す人、お金をもらう人・・・ おお!「最後尾」と書いた看板を持った人もスタンバイしている! 「並んでもせいぜい5人くらいに最後尾も何も・・・」と、また心の中で・・・。
やがて日も暮れ、浴衣を着た人々が続々と祭りに集まってくる。
「あ、じゃがバターだ〜、1つくださーい」
お、来た来た、お客さん!
その流れ作業の中でバター乗せ係の私は蒸し立てのジャガイモに2本のスプーンを使ってバターを乗せて左に送る。
なんか楽しい。
それから数十分後にはお客さんはどんどん増え、バターを乗せるパートもかなり忙しくなる。
激しい流れ作業に長蛇の列を見る暇もなくひたすら下を向いてバターを乗せながら、「なんで?なんでこんなにじゃがバターが売れるの?」
「え?じゃがバターって人気なの?」
ブツブツ言いながら手を機械のように動かす。
バターでネチョネチョになった手にスプーンが食い込んでくる。
ジャガイモを蒸すのが間に合わず、長蛇の列は更に伸び、出番がないと勝手に思っていた「最後尾」看板はもう見えないところまで行ってしまっている様子。
それでもこのじゃがバターを待つというの?
人々はこんなにじゃがバターが好きなのーーーーー???
じゃがバターの魅力は一体なんなのーーーーー???
本当に驚きました。
後で聞くと、この日じゃがバターは1,500個ほど売れたそうです。
私のバターの乗せ方がイケてたからに違いありません。
そうとしか考えられません。
じゃがバターがこんなに売れるなんて。