真夜中のお料理

母が倒れてから、私はとにかく夜中に目が覚める。

夢の中のお母さんは、元気で手足も動いて、パンを作ってたりする。

 

目が覚めて現実に引き戻される。

 

母自身の夢はどうなんだろう?

やはり夢の中では手足は自由に動いてるんだろうか?

やっとうまくなってきた篠笛を吹いたり、掃除機をかけたり、孫を抱きしめたり・・・。

そんな夢を見てるんだろうか。

だとしたら、目が覚めた時の絶望感はどんなだろう。

毎朝毎朝、辛い現実を突きつけられている母の気持ちを思うと眠れなくなってしまう。

 

そうやってベッドの中でぐずぐずと落ち込んでしまうんだけど、

最近は眠れない時は眠ろう眠ろうとせずに起きる事にした。

起きて何かする。

 

本を読むとか、「愛の不時着」のお気に入りシーンをもう一度見るとか、

コメを研ぐとか、スープを作るとか・・・

 

今日は目が覚めてキッチンに行くと、買い置きしていたバターナッツカボチャと目が合ったので、スープを作りました。

 

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少しバターを入れたいところだけど、本人がバターを名乗っているのに足すのも失礼なので、生クリームとカリカリベーコンチップで仕上げます。

 

 

かほくイタリア野菜研究会さんのおかげで大好きになったこのお肌ツルツルカボチャ、

皮はピーラーで剥けるし、普通のゴリゴリカボチャよりすごく扱いやすいんです。

 

スープにする時は、濃いオレンジ色が出てくるまで、しっかり剥きましょう。

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<材料>

・バターナッツカボチャ    1個

・玉ねぎ           半分

・水             400〜500ml

コンソメ顆粒        6g(1包)

・牛乳            200ml前後

・塩             適量

・オリーブオイル       玉ねぎを炒め用

・仕上げ用の生クリームと、小さく刻んでカリカリに焼いたベーコン

 

<作り方>

1、バターナッツカボチャのへたを切り落とし、縦半分に切る。

  スプーンでワタとタネを取り除き、皮をピーラーで剥き、一口大に切る。

2、玉ねぎは荒みじん切りにしておく。

3、鍋にオリーブオイル(サラダ油でもよい)をひいて、玉ねぎをしっかり炒める。

4、カボチャも投入して、少し炒めてから水を入れる。(カボチャが浸るくらいまで)

  カボチャが柔らかくなるまで蓋をして煮る。コンソメ顆粒も入れる。

5、荒熱を取ったら、ミキサーに入れてガルガル回す。

6、元の鍋に戻して、好みのとろみ具合まで牛乳を入れる。

  塩で味を整える。

 

 

もう一度ベッドに入って、ウトウトして起きてきたら

優しいスープが出来ている幸せ。