美味しい旅

山形県庄内のへんぴな場所にあるイタリアンレストランアルケッチャーノ。

奥田シェフのお料理は以前に銀座のお店でいただいて感動して以来、是非一度山形のお店を訪れたいと思っていた念願叶い、一泊二日で行ってまいりました。

ちなみに旦那さまと息子はマッキンリーでも登るのかという勢いのいでたちで、長野県の上高地に出かけたので、私は久々の単独行動。

そしてグルメ隊長K氏の企画に吸い寄せられた食いしん坊軍団の旅は、羽田空港集合から始まりました。

庄内空港到着後は貸切バスに乗ってまずは観光。

出羽三山、最上川の川下り。

夕食までにしっかりお腹を空かせます。

と言いつつ、鮎の塩焼きやらゆべしやら、ついつい買い食いもしてしまうのですが・・・。

そして７時からのディナー

いよいよアルケチャーノへ。

出迎えてくれた奥田シェフ、まずはお店の前で少しお話。

20代半ば、父親の莫大な借金をなんとかするために山形に帰ってきて潰れた喫茶店を家賃10万円で借り、自分で塗ったり貼ったりして改装をして100円ショップのお皿で始めたレストラン。（今は素敵なお皿です。）

食材は山で調達してきた野草と地元の生産者さんから分けていただいたもので作っていたそうです。（だから今だに地元の方を大切にされます。この日のディナーも地元の生産者さんも呼ばれていて楽しい交流がありました。）

ちなみに、レストランのある場所は古戦場だった事もあり、当時はめちゃくちゃ幽霊が出てたそうです。

でもその幽霊達が見方をしてくれてか、お店は満席じゃない日がないくらい繁盛するようになったとか。

なので、奥田シェフはなんだか不思議な力があるのです。シャーマン的な？

そして驚いたのが、シェフは人の左手の甲の匂いを嗅いだらその人が昨日何を食べたかが当てられるという、役にたつのかどうかわからないけどすごい能力を持っています。

実際にこの日も数名が代表して手の甲を差し出したのですが、言い当てました。

そしてお料理！

メニューに書かれてないものもシェフの思いつきで更に2品いただきました。

今回の旅もご一緒の獺祭の桜井会長が選んで下さったものをお料理とペアリングするという贅沢！

特に心に残った3品です。

『帆立の紐とカラスミのカッペリーニ』　薄味なのに旨味が濃い！

『塩もみ鮑のコハク酸メイラード』　優しさに包まれたようなお味でした。

『猪のロースト』　あまりの美味しさに手でむさぼり食ってしまいました。

楽しい時間はあっという間に過ぎて・・・

宿泊は田んぼの真ん中にあるすごく変わったホテル『すいでんテラス』

ナチュラル〜な感じがとても居心地がよかったです。

窓からは見渡す限りの田園風景！かと思いきや、残念ながら私のお部屋はおもいっきり壁ビューだったので、朝食は早起きしてテラスのお席で鼻の穴を直径20センチくらい広げて稲の香りを楽しみました。

さすがにお米がめちゃくちゃ美味しくて、ご飯がご飯がすすむ君になってました。

そして二日目は雨の予報が、なんとかギリギリの曇り。

朝から奥田シェフがみんなを山や畑に連れて行ってくれて、野草やハーブのお勉強。

道中、いろんなお話をしてくださり、本当に勉強になりました。

ランチは鶴岡駅前の「フェリナモーレ」で。

グルメ隊長K氏の「あれが食べたい！」の無茶振りにも奥田シェフが答えてくださり、お昼からまたまた豪華な宴会となりました。

山形の自然と美味しい料理と美味しいお酒のおかげで

ここのところちょっと心の中がモジャモジャしていた事もきれいに紐解かれ

とても意味のある旅行だったと、感動しながら夕暮れの庄内空港を後にしました。

企画してくださったK氏、ご一緒させていただいた皆さま、そして二日間全力で楽しませてくれた奥田シェフ　本当にありがとうございました。

『たびの思い出』

どこまでも続く、この景色に癒されました。

出羽三山　　獺祭の桜井会長と奥様の玲子さんもご一緒で、久々にゆっくりお話ができて楽しかったです。

最上川　川下り　この船頭さん、テレビのR-1グランプリとか比にならないくらい面白くて笑いっぱなしの川下り。1時間があっという間でした。

アルケッチャーノ

奥田シェフと

野草　　いっぱい摘んでかえりました。

ハーブ研究所の山澤さん　お話が面白くてとても魅力的な方でした。

奥田シェフは初恋の人がバスガイドさんだっただけあって、歴史にも詳しく、観光名所では完璧なガイドをしてくれました。

やっぱり自然はいいな・・・。

なんと、長野から帰ってきた主人と息子と、山形から帰ってきた私がちょうど同時にマンションの前に到着するというすごい偶然。　赤い糸でぐるぐる巻家族。

感謝

長々とおつきあいくださりありがとうございました。